ともかの斎場調査

なぜ葬式にまんじゅうを配ったのか

2021年07月01日

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葬式まんじゅうという言葉を聞いたことがありますか。かつては葬儀の時にふるまわれていたといいますが、令和になってからは見かけないという人も少なくありません。そもそもなぜまんじゅうを葬儀の時に用意していたのでしょうか。

仏教の考えに基づき生まれた風習で、過去の日本の食糧事情などが影響しているといいます個人の財産が死後残さず世間に返したほうがいいという考えから、弔問に訪れた人へ香典の返礼品として饅頭が配られたといいます。

砂糖はかつてとても貴重品でした。そのため、普段めったに食べることのできない砂糖をふんだんに使った饅頭を配ることによって、亡くなった方への供養となしたという説が有力です。地域によっては羊羹やおはぎで代用していたといいます。

一般的には白いまんじゅうを配ることが多いですが、地域によっては中華まんじゅうを配ったり、おぼろまんじゅうと呼ばれるものを配った地域も少なくありません。なお、まんじゅうではなく、パンを配っているところもあるといいます。

地方によってさまざまな物を配っていましたが、甘いものが貴重品だったころの名残として、令和でもまれに配っていることはわずかながら存在しているのは事実です。

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